- 写真の共有枚数の少なさや質に対し、保護者から改善要望が上がっていた
- コロナ禍で保護者が参加できるイベントが減り、子どもの様子を共有しづらい状況だった
- 保育者の負担感を増やすことなく、保護者に共有する写真の枚数や質をアップできた
- 園での子どもたちの様子を保護者に共有でき、感謝の声が届くようになった
- 写真撮影を通して、保育者が子どもたちをより深く観察できるようになった
memorytree瀬戸保育園さまは、「あったらいいなを超える、温かいスマート保育園」というコンセプトのもと、2020年4月の開園直後からICTを積極的に導入されています。
特に写真については、保護者の方々から寄せられた声をもとに改善を行い、活用をさらに進められたそうです。
その事例を、中村紀子園長先生にお話をうかがいました。
保護者の声を受け、写真活用に注力
保護者の方から写真に関する要望があったとのことですが、具体的にどのような声が上がっていたのでしょうか?
当園で初めて実施した保護者様向けアンケートの自由記述欄に書かれていたのは、「共有される写真の枚数が少ない」「写真の質をもう少し上げてほしい」といったご意見です。
自由記述欄には、写真に関するご意見が10件以上書かれていました。
その要望に対し、どのような対応をされましたか?
まずは、アンケート収集から1か月以内に、写真の質を高める施策を行いました。
具体的には、これまで使っていたiPhoneだけでなく一眼レフでの撮影を取り入れたり、当園の運営会社が契約しているプロのフォトグラファーに撮影を依頼したりしたんです。
また写真の共有機会を増やすため、連絡帳アプリで「子どものベスト写真」を1週間に1枚配信することに。
ルクミーフォトでの写真販売も、毎月行うことにしました。
iPhoneだけで撮影が完結するから、負担感なく写真業務に取り組める
現場の保育者から、写真活用についてどのような意見がありましたか?
保育者全員に写真業務の負担についてヒヤリングしたところ、「ひとりあたり週1回の担当であれば負担感はない」とのことで、大きな不満はありませんでした。
保育者が納得したうえで写真活用を進められた点が良かったんだと思います。
撮影にはiPhoneを利用しているので、パソコンを利用せずに写真業務を完結できる点も好評です。
撮影だけでなく、不要な写真の削除といった管理作業もiPhoneだけで完了するので、業務負荷も増えていません。
iPhoneからパソコン上にアップロードされた写真は、主任や事務の先生がダブルチェックしています。
写真の運用方法を変更後、保護者の方の反響はいかがですか?
保護者の方には「わが子の様子がわかる」「ありがたい」という感謝の声をいただいています。
連絡帳アプリや実際に会ったときに保護者の方から感謝の声を聞けて、保育者の達成感にもつながっているんですよ。
イベントが減ったからこそ、意識的に園での様子を撮影
写真撮影によって得られたことや、撮るときに気をつけている点はありますか?
写真を撮ることで、保育者が子どもたちをより深く観察できるようになったと感じています。
それにより、「撮影する子どものことを理解しているからこそ撮れる写真があるんだな」と、あらためて気付かされました。
撮影する際には、子どもたちの表情や画質に気をつけています。
たとえ子どもたちの目線が合っていない写真でも、保育の様子や園の様子がわかる写真であれば残すようにしています。
コロナ禍で保護者の方が参加できるイベントが開催できず、今まで以上に「園の様子を知りたい」という声が上がっているのが実情です。
そのため、なるべく写真で子どもたちの園での様子をお伝えできたらと考えています。
本インタビューは『スマート保育園・幼稚園・こども園通信』2020年度11月号にも掲載されています。
こちらからPDF版をダウンロードいただけます。
※Web版とPDF版で編集の都合上、一部内容が異なる場合があります。
※記載内容はインタビュー当時の内容です。
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